Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lesen Sie 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.573 Zeichen · 178 Bildschirme
「ハテネ?」
「横笛の太之助と言ったって、親分には解らねえが、止せば良いのにこいつは慾だ、――喜三郎がその話をすると、そんな馬鹿なことがあるものかと、自分から進んで出た。首尾よく相勤めますれば、銭が三百に酒一升、間がよくば新家のお種という娘がモノになるかも知れない」
「――――」
話に筋がありそうなので、平次は黙ってしまいました。
「左内坂から、茶の木稲荷までは無事に行った、――昨夜の宵のうちですよ、――その日来合わせれば、兵二郎が行く筈だった。あの男なら、笛はまずいが腕はたしかだ、化物なんか引っ捕えて甘酢で食べますよ、ヘッ、ヘッ、ところが、運が良いか悪いか、兵二郎は休んで太之助が行った」
「市ガ谷の兵二郎なら俺も聴いたことのある名だ。笛のことは知らないが腕っぷしだけはたいしたものらしいな」
「その兵二郎が行かずに、茶の木稲荷へ臆病者で通っている太之助が行ったのが間違いの因で、エテ物はやはり出たそうですよ」
「白装束に身をかためて――」
「その通り、太之助はなに糞かなんかで出かけたものの、胆っ玉の据った男じゃないから、一ペンにその白装束を見ると顫えあがった」
「それッきり腰を抜かしたのか」