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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lesen Sie 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.573 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

「まア、ずいぶんね、女世帯ですもの、でも盃はうんと、あったでしょう?」

「まさか親分の前で飲んでもいられまい」

八五郎は太平楽をきめております。この調べが一段落つけば、帰りはまた平次が奢ってくれるに違いないということまで、勘定ずみです。

「でも、お上の役人はもっと知恵があるのかと思ったのに、思いのほかねえ」

お種は思わせぶりなことをいうのです。

「なんだと。あの調べは、お前は気に入らないというのか、朝吉兄哥の調べは凄かったぜ、白装束や髻の切れた話は嘘だと、一ぺんに白状してしまったじゃないか」

「その代り、人殺しはいつまで経ってもわからない」

「なんだと?」

「間抜けが並んだって、間抜けさ、たったそれだけの事よ」

間抜けは自乗をしても間抜けには違いありません。

「なんだと?」

「一人一人、当って見ちゃどう? みんなのぼせているんだから、あんなことじゃ、誰が見張っていたかわかりゃしない」

お種はツンとするのです。

「何?」

「現にこの私が、喜三郎さんの側を離れなかったとしたらどんなものでしょう?」

「そいつは本当か、おい」

八五郎は飛びつくようにお種の胸倉を取りました。

「誰がこんなことを、冗談に言うものですか。