Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
ものが、現在我々の有する文明程度では――すなわち、現在の汽船なり航空機なりの程度では、到底行くこともできぬ、いかに困難な場所に位しているかということを、シャッガァ号の乗員たちが、いかに万死に一生の僥倖を得て、この陸地に漂着したかということなぞを概念に掴んでいただく上に、不便のようでしたから、それで順序にいささか顛倒するようですが、この記録の方から始めてもらったわけなのです。で、これからその姉宛の書翰を読んでいただこうと思うのですが、この二つを併せ読むと、幾分この陸地の持つ真に近付き得るのではないか、と考えられます」
記者諸君は一斉に頷いた。そして、再び巻物を繰るソオリヤ君の手許を瞶めながら、腕組みをして耳を傾けたのであった。
独逸ケムニッツ市
ラファエスタイン街
エリザヴェート・ローゼンタール
男爵夫人
懐かしきエリザヴェート姉上
唯今私の書いておりますこの手紙が、無事に姉上、貴女のお手許に届いて、貴女がどんなにお驚きになり、お喜びになり、そして最後にどんなにお悲しみになるかが充分に私の胸にも響いてまいります。そしてそれを想うと、私の胸も張り裂けんばかりに顫えてくるのです。