Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
「息を引き取る間際まで私と話をして……安らかにいろいろ話をして……決して嘆いてくれるなと私を慰めて、今少し前に息を引き取りましたのです」
我々がどんなに驚駭して、棒立ちに突っ立っていたかは、夫人よ、御身にも御想像がお付きになれるであろうと思います。
「皆様にくれぐれもよろしく申し上げて欲しいと、言いまして……生きていることが物憂くなったと、申しまして……あの方の後を追ってしまいました。娘の気持を考えれば、まことに無理からぬことと思います。私は決して嘆いているのではありませぬ。嘆くのではなく、皆様に娘の臨終の頼みをお話して、お聞き届けを願いたいと思いまして……かつはあの方の後を追うた不愍な娘の死顔をも見てやっていただきたいと思って、おいでを願ったわけなのです」
そして老エフィゲニウスは寝台を降りて力なく我々の方へ歩み寄って来ました。
「……仰有ることはよく飲み込めましたが」とその時突然アダルベルト兵曹が言葉を遮りました。
「姫君がお亡くなりになったということが……何としても我々には信じられないのです。こうやって眼の当り姫君を眺めていましても……眺めていましても……」