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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

が、今こうやって雄大な写真を眺めながら凝乎とカ氏の説明に耳を傾けていると、さすがに私の認識も幾分改まってくるのを覚えた。まんざらハダシに大礼服を着た国王の姿も想像されなくて、やはり相当な威令と威厳とを備えている王室らしく感ぜられてくるのであった。が、それはともかくここに一つ、どうしても私には頷きかねることがあった。それは氏の話によれば印度のほんとうの美人には、欧州人さえも食指を動かしてこれに垂涎するものが尠くないというのであったが、それだけは私には何としても承服できかねた。

なるほど、アーリヤ系の容貌は、鼻筋が通って眉が秀で、骨格は雄大であり、肉体上から観た人種としては、到底日本人なぞ足許にも寄り付けぬ優れたものだと思っていたが、しかしこの鍋墨のようなこんな汚い色の中にそんな美人があろうかとは、想像にも付きかねることであった。

カ氏の言い草によればカシミール地方北部、ヴィルプール地方の婦人は色白く世界にも定評のある典型的な美人が多いと言うのであったが、それもカ氏のような黒い印度人の眼から見ればこそ渇仰に値するかも知れないが、私たちの眼からはやはりふだん見慣れている、日本美人や活動によく出てくる聖林あたりの亜米利加美人に優る代物が黒サンの国に見出されようとは考えられぬことであった。