Japanische Klassiker mit Furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Lesen Sie 比島投降記 (ひとうとうこうき) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.333 Zeichen · 134 Bildschirme
と念を押した。それでその晩、甲板で車座になって食事をした時「君達は朝、将校にあったら敬礼し給え。その後はしないでもいい」といって聞かせたが、長い間の習慣で、下士官君は最後まで jump to attention をやった。
仕事が終って、船は再びトンドの海岸についた。艦長は仕事をした時間をタイプで打って、これであの人達は給金を貰うのだといった。彼等は装具を整理し、上陸命令の出るのを待っていた。僕はまだ上陸出来ない。新しい命令が出たのである。それを話すと兵隊達は心細がった。「石川さんは一緒に来てくれないんですか」という。「僕がいなくったって大丈夫。向うにだって通訳はいるんだから、心配しなくってもいい」といった。
丁度日暮方で、僕はランプの上にある鉄の太い杭に腰かけていた。すると一人のMPがドカドカとランプを上って来て、いきなり僕に「お前は日本語分るか」といった。日本人に日本語が分るかと聞くのは少々変だが、その時は何とも思わず、「ああ、分る」というと、「よし、ついて来い。俺はジャップに質問したいことがある」といい、一番近くにいた若いPWに「お前は米国人がこわいか」