Japanische Klassiker mit Furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Lesen Sie 比島投降記 (ひとうとうこうき) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.333 Zeichen · 134 Bildschirme
AS
プロパガンダをする者がよく考えなくてはならぬ点ではあるまいか」と、理路整然たるものだった。
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アパリの仮収容所が閉鎖され、病人と婦女子と一般将兵とは、二艘の上陸用舟艇で、マニラに送られることになった。それまでに、陸軍はいいが海軍は乱暴で、腕時計をとったり、何もしないのに蹴飛ばしたりするという噂が、どこからともなく伝わってひろがっていたので、心配する人もあったが、実際はまったくそんなことがなかった。
僕は一隻に通訳として乗込んだ。病人と婦女子は第一船艙の壁に取外しの出来るズック製の物――米海軍ではサックと呼んでいる――を三重につるしてそこに寝る。ほかの者は船艙に入ってもいいし、甲板に寝てもいいということだった。が、何がさて、足の踏み場もないほどに積込まれた上に、荒天続きの後を受けて、決して穏かな海ではない。便所だって、人数に対しては不十分である。船酔いが出たら――当然出るべきものと考えねばならぬことだ――どうするか。女と男の便所使用時間をきめるかどうか。あっちこっち、無茶苦茶によごすのではあるまいか……これ等の心配は、海軍側の頭痛の種子でもあった。