Japanische Klassiker mit Furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Lesen Sie 比島投降記 (ひとうとうこうき) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.333 Zeichen · 134 Bildschirme
ハッピイ
といった。僕はNによって、従軍記者として米国で最も人気があり、沖縄で戦死したアーニー・パイルのことを知った。
ハッピイ
「君がイシか。あえてうれしい。僕の名はハッピイだ」と、警備の当番にあたって病院へ来るなり僕と握手した兵隊は、十九だ二十一だという若い連中が大多数であるのに、もう三十は越していたことと思う。イシカワがいつの間にかイシになり、寒村アパリで退屈している兵隊の一部に、妙な日本人がいるということにでもなったのであろう。
ハッピイが病院に来た晩、大型の輸送機が不時着した。はじめ低空で東へ飛んだのが引返して来て、アパリの上空を、何回も旋回したり、はるか西方の空に姿を消したかと思うと再び爆音を立てて現れたりした。最後に赤い信号弾を発射し、病院のテントを引っかけはしまいかと思う程低く飛んだ。ハッピイはいつの間にか入口の衛兵所を離れて僕たちと一緒になり「ああ可哀相に、何をしているんだろう? また帰って来た! 着陸場が見つからないのかしら。乗ってる人達はどんな気持でいるだろう?」と、しきりに心配していたが、興奮しながらも、兵隊がのべつ幕無しに使用するスウェアの言葉をただの一つも出さない。