Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
釣り友がきて誘い出す雨あがり
草の名もところによりて変わるなり浪花のアシも伊勢で浜荻
ところ変われば品変わるというが、品物が変わらないで、魚の名、釣り方、仕かけが変わるのでおもしろい。
海の王者といわれて魚河岸で一番値の高いタイは、年に一千万貫水揚げされる。「くさってもタイ」などともいわれるが、唐では悪食魚といって嫌われるそうだ。
目出タイという言葉もよし、色もよし。この魚も日本全国津々浦々、いたるところで釣れる。東京近くでぼくが釣ったところだけでも、房州勝浦、那古船形、竹岡、大貫から出る松輪根に洲の崎、野島から出る海堡、久里浜、鴨居。関西では明石に南海線の淡輪、谷川、加太。この中でも谷川のタイがかりはおもしろい。
それもみな、大阪演芸場出演中に、浪花釣友会の連中に連れて行っていただくのだが、前の晩、夜席を打ち出してから、南海難波駅を発ち、南淡輪乗りかえで多奈川へ着く。「上連屋」という料理宿屋が釣り舟の世話もしてくれる。
漁港だけに新鮮な魚がある。上方弁まる出しの、ものやわらかなオイエハンのサービスに一杯よけい飲んで寝てしまう。
朝は五時に起こしてもらう。