Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
はらわたを牡丹と申せサクラダイ
九州の門司、福岡の博多湾でイイダコを釣ったが、東京付近のイイダコ釣りは、俗にハゴイタというものにラッキョウ、またはネギの白味を切ってつける。遠方へ仕かけを投げて釣るのだが、九州のイイダコ釣りは、ハゴイタでなく四本イカリのついた白くて丸い瀬戸物である。遠くへ放ると引っかかるので、舟から真下におろして釣る。
弟子の銀馬という男は、舟に酔うくせに釣りが好きだ。
福岡から舟で出て博多湾で釣っていると、海にタクワンのきざんだのと、めし粒が流れてくる。この海の中で不思議だなあと、舟のミヨシを見ると、銀馬が青い顔をしている。
「酔ったのか」ときくと、「私も海国男子です。このくらいの海では酔いません」と、平静そうな顔をしているが、ぼくが見ていないと、ないしょで、コベリから海の中へ盛んにやっている。
三十六年六月八日から十四日まで、一週間で四国八十八ヵ所ならぬ四ヵ所を、昼夜二回商売をして、その合い間に魚釣りをした。それも、飛行機で行ってくれといわれたが、「飛行機は落ちるからいやだ」というと、「落ちるのは自衛隊のばかりですよ」と、敵ながらあっぱれなことをいう。