Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme

Aozora Bunko

リールをゆるめて糸を出せば、どこまで飛んで行くかわからない。まるで子供がタコをあげているようで、巻いてはしめ、ゆるめては出し、やったり取ったりしたあげく、ようやくのことで手でつかまえて足を水糸でゆわえ、翌日食ってみようと庭に出して置いたが、ひと晩中バタバタ羽ばたきをする。寝つかれないとほかの部屋から苦情が出て、糸を切って逃がしてやったこともある。

上野原でヤマベの瀬釣りのときに、竿先を低くツバメが飛んでくるので、軽く竿をあげて打ち返そうとしたら、そのツバメが蚊針を食って釣れてしまった。釣るつもりはなく釣れて「しまった!」と思って、蚊針の根もとからハサミで針素を切り、逃がしてやった。

よく釣り師が、古ワラジを釣ったとか、クツを片方釣ったという話を聞くが、ぼくは海で小バケツを釣りあげたことがある。

横浜鶴の橋の船頭、道蔦新造のところから、タコ釣りに出た。そのときはタコが目的でなく、アジを釣ろうと思って出かけたのであるから、七月か八月だと思う。釣り場に着いて碇をおろすと、トモに旗を立てた釣り舟が十艘も並んで走ってくる。見ると安食さんの神田釣友会のアジの本会の日だ。