Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
いきなりグーと合わせたが、手ごたえがない。引き出して見ると、みごとに餌を取られている。また餌をつけて飲んでいると、チリチリと音がする。
つらつら考えるのに鼠はその場で餌を食わない。自分の巣まで持って行こうとするらしい。今度は頭をしぼった末、チリチリで合わせずに、いくらか送り込んでやる。鼠は餌を自分の巣へ持って行こうと、両手で持っているらしい。送り込んでから、少しためていると、また引っ込む。まだ口へ入れていないらしい。また少し引いてみると、第六感で、どうやら口へ入れている様子。
ころ合いを見はからって、ぐいと合わせると、たしかな手ごたえ。チュウ、チュウ、チュウとみごとに釣れたが、魚と違って、そのままおいたのでは、自分の手で針をはずしてしまうから、宙にぶらさげて、ぐるぐるまわっているやつを針金製の鼠取りの罠の口をあけておいて、その中に入れる。ゆるめてやるとヤッコさん、自分で針をはずしてしまう。
それから考えた。
こやつ、なんとか有効に使ってやろうと、前に使った膳の上の鈴を針金へ通して、鼠の足にグビレるほど結びつけて天井へ逃がしてやった。
あくる晩、寄席から帰って一杯やっていると、天井裏でチリチリとやっている。