Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme

Aozora Bunko

である。

何の釣りでも朝夕のまずめどきがよいのだが、とくに手長エビは、薄暗い朝夕か小雨の降る薄曇りの日がよい。

昭和三十年六月、目黒の三谷にいたころは、日大プールの隣、碑文谷公園でも朝めしまえに百ぴきくらい楽に釣れた。この池でちょうちん網でとったヒラタエビを生かしておいて、東神奈川の杉本釣り舟店からセイゴ釣りに出たとき持って行き、ほかの人がゴカイを使っているのに、ぼくだけモエビを使ってセイゴの大釣りをしたこともある。

近ごろは、エビの釣り場もだんだん少なくなった。釣友が、どこそこに手長がいるから行ってみろと教えてくれるので、足の悪いのにわざわざ出かけて行ってみると、エビガニばかりであったりする。

繁殖旺盛なエビガニのために、手長エビが少なくなったともいえよう。戦争中、ソバ屋の天ぷらには、このエビガニを使ったとも聞いた。

土地の子供は、エビガニをとると玉網に入れたまま、工場からふき出る熱い湯をかけ、まっかにゆであがるのをその場で皮をむいて食べている。この前、上野不忍池で子供が口笛まじりでヒラタエビを釣っているのを見て、おれもやってみようかと思ったが、人だかりを恐れてやめてしまった。