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Japanische Klassiker mit Furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme

Aozora Bunko

戦前には、神田川から舟が出た。川岸通りの舟宿の看板に、“ハゼ・キス釣り乗合舟”と書いてある。この乗合舟でハゼ釣りに九月ごろ出かけると、白ギスだの青ギスのデキが、五つや六つは必ずまじって釣れたものだ。もちろん、江戸前の舟でキス釣り専門の乗合舟を出した家もある。

マサキあたりの近間でも楽しめたが、このごろでは、近いところといっても川崎大師沖で七、八月ごろから釣れるようになるが、釣り師の気が早くなったのか、四月中旬から金田湾中の瀬というような深いところから釣り始める。誰しも、早くキスの顔が見たい。

深いところのキス釣りよりも、六尺、九尺という浅い場所の白ギスは、舟を恐がるので竿も長い。二間、二間半、中には三間竿などという長竿で、道糸は九尺というのだから、そのままあげると魚が竿尻より三尺も四尺も上についてくる。その取り込みはめんどうだが、浅いところのキスは引きが強く、二回、三回ぐらい、水ぎわから水底へ引き込む。

そんなところが白ギス釣りの醍醐味であろうか。

白ギスは日本全国にわたって、内湾ならばどこでも釣れるが、ぼくの経験によれば、東京付近では十五、六ヒロ~三十ヒロぐらいの深い中の瀬あたりから釣れ始め、七月ごろには川崎大師沖の、舟底が海底をガリガリやるような二ヒロ~一ヒロ半ぐらいのところで釣る。