Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
と悪口をいっていた。とくに、ボラ釣りはうまかった。
江戸前、浅いところ、いわゆる高場のボラ釣りは、ほかの土地では見られない独特の釣りである。ノリヒビの間へ舟をもやって、ヒビの根につくボラを釣るのだが、深さは三尺か四尺ぐらいというところで、一丈一尺の、俗に丈一という竿で、道糸は五尺ぐらいしかついていない。したがって、ボラが食って釣れると、竿を立てても魚は竿の上のほうについている。これをはね込みといって、竿を引いて、自分の前に魚を落とす。それがなれないうちは、腕いっぱいにのびないので、魚をゴボウ抜きにできない。それをするには、自分の家の縁側にすわって、庭先へ、釣り竿の先に大根をつけて、とり込みのけいこをする。場所もヒビ一枚違っても、ボラは食わない。それを毎日、自分船頭、つまり手こぎで出ている人は、一尺と違わないところに舟をつける。十五、六歳の兄弟が、ベカ舟をこいできて、
「あんちゃん、きのうのヒビはここだったね」
「いや、もう一枚先だよ」
と、舟をつけて、ボカボカと釣りあげるのを、船頭つきの舟で、それをただ口をあいて見ているというのは珍しくない。
江戸小ばなしに、『きょねんの穴』