Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
五
」
五
「考えて見たまえな、名誉だの、品性だの、上流の婦人の亀鑑だのと、体の可い名は附けるものの、何がなし見得坊なんじゃあないか。
御覧なさい、だから神月と結婚をした当座に、はじめからの関係を知ってる新聞が報道をすると、その記事の中に、何か夫人がかねて神月に恋をしていたというような意味が書いてあったといって、嚊々め恐しく憤って、名誉を蹂躪された、世の中へ顔出しも出来ないてッたようなことを云って、あたかも神月君が社をして書かしめたように当り散らしたというんだ。夫に愛しとるということをもって、大なる恥辱と心得るような見得坊がまたあるかい、怪しからんじゃあないか。」と声を鋭くしていう、竜田はその白面に紅を漲らしたのである。
これを聞いて聞き惚れて、
「しっかりやれ/\。」と哲学者も嬉しそうに応援した。
「それのみならず、数寄屋町と神月君とは神の引合せだと云っても可いな。……
第一それからして夫人と衝突する基じゃあったろうけれども、神月は先天的、むしろ家庭的か、そうだ、家庭的信心者で、寄宿舎に居る時分から、湯島の天神へ参詣をするのが例で、子爵家に行ってからも毎月欠かさなかった。