Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
さあぐッとお飲み。余り酔わないように致せ、これ、女房がまた心配をするそうじゃからな。」
「畏りましたが、一向さようなものはございませぬ。」
「なくても今に出来ます。その心懸なればきっと出来るから、さよう心得るじゃぞ。」
「はい。」
「一体、容子が可くッて、優しくッて、それで悪くまた学問とかがお出来遊ばしゃあがって、知った顔をしないでな、若殿様のようで、世話に砕けていて、仇気なくって可愛らしくッて、気が置けなくッて、その癖頼母しい、き様は女殺じゃ。よくない奴じゃぞ。方々の女の子が皆で騒ぎゃあがるで、可哀そうに蝶吉が気ばかり揉んでいるわえ、なぜそうじゃろかな。不心得な奴じゃ、その分には差置かれぬぞ。」と覚束なげに巡査の声色を佳い声で使いながら、打合せの帯の乳の下の膨らんだ中から、一面の懐中鏡を取出して、顔を見て、ほつれ毛を掻上げた。その櫛を取直して、鉛筆に擬えて、
「コヤコヤ、いつかも蝶吉がお花札を引いた時のように警察の帳面につけておく。住所、姓名をちゃんと申せ、偽るとためにならぬぞ。コヤ、」と一生懸命に笑を忍んで、細りした頬を膨らしながら、唇を結んで真面目である。