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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆしまもうで

湯島詣

泉 鏡花

Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme

Aozora Bunko

手鞠の友

十九

最初は何か取合って遊ぶ意だった梓もあんまりだから、

「何だ、馬鹿々々しい。」

「コヤ、巡査に向って何だ、馬鹿々々しい、き様は失敬な奴じゃな。」

「可加減にしておけよ、面倒臭い。」

蝶吉はちょっと膝を突ついて、

「よう、巡査ごとをしようよ、よう、可笑くッてよ。」

梓は叱る訳にもゆかず、苦笑一番して、

「暢気なもんです。」

手鞠の友

十九

神月梓は学士である。同窓の朋友の間にも、その温雅なる風采と、秀麗なる容貌と、学識の豊富なるをもって聞えた、俊才で、且つ人魂と、流星と、意見の衝突以来、不快の念を抱いて、頃日夫人の許を辞して、谷中の寺に隠れたけれども、梓は子爵家の婿君である。すなわち華族の殿様であって見れば、世に処してかかる待合などには出入すべき身分ではない。

もっとも地位あり、名声ある人の芸妓遊をせぬという限はない、立派に客たる品位を保って、内に疾ましい処がなければ、まだしも世間は大目に見ようが、梓はさる身分でありながら、一待合の女房を見て、これを(おかみさん)といって自ら謙り、相手の芸妓を捕えて、おいとも、こらともいうのではない、お蝶さん、おまえさんは、という調子たるや、蓋し自ら卑うしたるものだと謂わざるを得ぬ。