Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
「柳沢、そんなことをいって僕の居ない時に梓君を苛めるのか、止せ。可いよ、待て、まあ、僕のいうことを、今君のいうごとくんばだ。嚊々殿は仏文の手紙と、若干金の学資とをもって神月を買ったものだと言わなけりゃなりません、そいつあ御免を蒙りたいな、仕送をしたっていくらがもんです。金子なら千か二千じゃあないか。利をつけて返すくらいさほど困難なことでもなし、またそのくらいな価で婿に買占められるような、僕の梓君じゃあない。それをともかくも言に応じて玉司家を嗣いだのは、すなわち君のいう、その知遇に感じたからだ。
しかるに、のっけから人魂と流星の事で早くも神月の感情を害ねたのはどういう訳だい。
すべて女学校の教科書が貴婦人に化けたような訳で、まず情話を聞かされると頭痛がして来るといやあ、生理上そういうことのあろう筈はない、といった調子だから耐った訳のもんじゃあない。
鰹は中落が旨くッて、比良目は縁側に限るといやあ、何ですか、そこに一番滋養分がありますか、と仰有るだろう。衛生ずくめだから耐らない。やれ教育だ、それ睡眠時間だ、もう一分で午砲だ、お昼飯だ。お飯だ。亭主が流行感冒一つ引いても、まっさきに伝染性なりや否やを医師に質すような婦を、貴婦人だって、学者だって、美人だって、年増だって、女房にしていらるるもんか。