Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
鶯
四十二
」といいかけて、梓はうら寒げに、冷たい衣の上から胸を圧えた、人にも逢わず引籠って、二月余、色はますます白く、目はますます涼しく、唇の色はいやが上に赤く、髪はやや延びたが、艶を増して、品好く痩ぎすな俤は、見るともの凄いほどである。
「胸騒ッていうんでしょう。」
鶯
四十二
「痛いのかと思うとそうでもなしに、むず痒い、頼ない、もので圧えつけると動気が跳る様で切なくッて可けません。熟としていれば倒れそうになるんですもの、それを紛らそうといつになく、声を出して読み出したんですが、自分で凄くなるように、仰有れば成程良い声というんでしょうか。」
「なかなか、幽冥に通じて、餓鬼畜生まで耳を傾けて微妙の音楽を聞くという音調だ、妙なことがあるものでございますな、そして、やはりお心持は。」
「憑物でも放れて行ったように思うんですが、こりゃ何なんでしょう、いずれその事に就いてでしょうよ、」と微かに笑を含んで、神月は可愧しげに上人が白き鬚ある棗のごとき面を見た。
「どうしても思い切れなかったんです、実は……。」
ここに梓が待人、辻占、畳算、夢の占などいう迷信の盛な人の中に生れもし育ちもし、且つ教えられもしたことを予め断っておかねばならぬ。