Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
これはどうですか?」
と先生はまた死ぬことを持ち出した。
「大石良雄です」
「頭がいい。それでは実際問題として、照彦様が学校で他の生徒に辱められた場合、きみはどうしますか?」
「さあ」
「いま、大石良雄とおっしゃったでしょう?」
「はあ。わかりました」
「照彦様は町人の学校へおはいりになりました。私はご指導主事として反対の趣をお殿様へも申し上げたのですが、大勢はなんともいたし方ありません。私立中学はお兄様たちの学習院と違って、玉石混淆ですからな。それだけきみの責任が重いですよ。ずいぶんいかがわしい家庭の息子と机をならべるのですから、あるいはきみが君公ご馬前の臣節をつくすような機会が来ないともかぎりません」
「はあ」
と答えたものの、正三君はそのまま考えこんで涙をホロホロこぼした。学校で照彦様が喧嘩をしてなぐられるかもしれない。帰りの電車の中で車掌にけんつくを食わされるかもしれない。平民の自動車に泥をはねかけられるかもしれない。君辱めらるる場合はいくらでもあり得る。そのさい一々切腹していた日には命が続くまい。
「内藤君」
「はあ」
「まあ、だいたいこういう心得でご奉公をしてください。