Japanische Klassiker mit Furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
と正三君はまたあてた。
「もう一ぺん、内藤君、つぶりたまえ」
というが早く、照彦様は正三君をさした。正三君はこれもあてた。
「さて、わからない」
と矢島先生は首をかしげた。
「摩訶不可思議です」
と有本先生が調子をあわせた。
「なあに、これは順番かなにかで手はずがきめてあるんですよ」
と黒須先生はさもありそうなところにけんとうをつけた。
「そんなことはありません」
と照常様が否定した。
「目くばせですか?」
「違います」
「それではここにないものをさしてもあたりますか?」
「なんでもあててごらんにいれます」
「一度もおききにならないで?」
「それはむずかしいです」
「ごらんなさいませ。ハッハハハ」
「そこがブラック・アートですよ」
と矢島先生はわからないくせに応援する。
「最初おききになる時、さしたものをチラリとごらんになるんでしょう」
「そんなことはありませんよ。なんなら僕も目をつぶっていてきいてもいいです」
「それではここに全くないものをさしますが、いかがでございますか?」
「あてます。内藤君、なくてもあてるね?」
「はあ。なんでもござれです」
と正三君は大いばりだった。
「きこえるといけませんから、書きます。