Japanische Klassiker mit Furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
学校とおやしき
と鼻を鳴らした。自習がいかにも負担のようだった。
学校とおやしき
月曜日に登校した時、照彦様と正三君の顔は同級生の注目をひくくらいまだはれぼったかった。
「花岡さん、どうしたんだい?」
と親しい連中がとりまいた。照彦様は蜂の巣の一件を話して、
「顔より頭の方がひどいんだよ。帽子をかぶると痛い。蜂の奴ら、やっぱりここをねらうにかぎると思ったんだろう」
とついでながら頭のよくないことを主張した。
「二人ともやられたのかい? 知恵がないなあ。きみたちの仇討ちに僕がたいじてやろうか?」
と高谷君がいった。
「とてもだめだ。大きな巣だぜ。何十ぴきってブンブンいいながら守っている」
「何十ぴき、何百ぴきいたって同じことだよ。はだかでゆけばいい。蜂って奴は出ているところをねらってさす。しかしはだかでゆくとすっかり出ているから、どこをさそうかと思って迷ってしまう」
「まさか」
「ほんとうだよ」
「ほんとうとも。それから口笛を吹きながらゆく。蜂は口笛が大きらいだ」
と細井君が横から口を出した。
「口笛をふくと逃げるかい?」
「逃げないけれど、じっとして考えている。その間に巣をたたきおとすのさ。