Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
鉄塔王国にたいして、一千万円寄付してもらいたい。いくら別世界の王国でも、金がなくては、やっていけないからね。それで、時間と場所をきめておいて、現金で一千万円、おれに手わたしてもらいたい。これが、こんばんの用件だよ。どうだね。返事をききたいね。」
村瀬という男は、そういって、ピストルの筒口をあげたりさげたりしながら、主人の顔を見つめるのでした。
太一郎さんは、あんまりとほうもない話に、あっけにとられてしまいました。そして、こいつは気でもちがっているのではないかと、考えました。
「さあ、返事はどうだね。」
「ハハハ……、そんな金は出せないよ。この日本の中に、べつの王国ができたなんて、だれが信じるものか。それに、一千万円という大金は、わしには、きゅうにどうすることもできないよ。」
太一郎さんは、まともに答えるのも、バカバカしいような気がしました。
「ふーん。あんたは、おれのいうことを、でたらめだと思っているんだな。それじゃもっとよく、わかるようにいってやろう。鉄塔王国では、小さい子どもが入り用なんだ。たちのよい子どもを集めて、みっちりしこんで、りっぱな兵隊にするんだ。