Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme
「途中から、大事なことを思い出してもどって来たんです――あらそんな変な顔をすることなんかありゃしません。連判状なんかじゃない、私の大事な覚え書なんですもの、うっかり人様に見せたくないじゃありませんか。現に、八さんのことなんかも、沢山書いてありますよ、――極りが悪いワ、こんなことまでいわして、――御用聞って罪な稼業ねえ」
そういいながら、八五郎の顔を斜下からなめ上げるように打ち見やるお栄です。
「うまくいうぜ、――お前が斑組六人男の仲間ということはもう証拠が上がっているんだ」
「まア、どんな証拠」
「お里の腕の入墨は偽ものとわかったよ。賽の目のピンが、お前の身体の何処かに彫ってあるに違げえねえ」
「まア、疑い深い八さん。この間の晩、私の腕を見せて上げたじゃありませんか」
「入墨は腕じゃあるまいよ、太股とか背中とか、変なところにあるんだろう」
それは平次の智慧でしたが、八五郎はそれを拝借して突っぱねたのです。
「ま、まア、見せて上げましょう、念晴らしに。余人ならとも角、八さんなら喜んで、何処でも御覧に入れましょうよ。太股でも、背中でも――」
「ばかなッ」
八五郎は顔を反けました。