Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme
忠政は寛永八年に歿した。子の政朝が江戸から入部して領をうけた。その時、叔父の出雲守忠朝の子の入道丸の分地も預かることになったので、入道丸附の家臣もだいぶついて来た。
本家の家臣は、前々から武蔵の人物をよく知っているので、武蔵を侮る者はなかったが、入道丸附の家来のうちで、姫路へ初めて来た者のうちには、藩で優遇されている武蔵という客分に対して、反感を抱く者がおった。
三宅軍兵衛、市川江左衛門、矢野弥平治などで、主人の入道丸の父忠朝は、大坂役の夏の陣で戦死して、剛勇絶倫といわれた大名だけに、その家臣のうちにも、豪を誇る人物が多かったらしい。
それに、入道丸方の分家本多では、前から東軍流の流風が尊重されていた。殊に、三宅軍兵衛というのは、躯幹長大で荒木流の捕手術をよくする上に、剣をつかうことは数度の実戦を経験して、それに法を加え、東軍流の名人として人もゆるしていたという。
この男が、本藩に来てから、武蔵の流風を冷笑していた。或る時、前の四人連れで、武蔵に試合を申しいれ、藩主からの賜邸である武蔵の住居へ訪れたというのだ。少年が取次に出て、十四畳の間に四人は坐った。