Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme
思召やられ候て可被下候。
といって、権門に媚びる徒輩の滔々として横行する澆季を歎じているが、一箪の食一瓢の飲に満ち足りる沢庵にとって、公界は或いは苦界と見えたかも知れない。
(沢庵が将軍家に奉仕するのを厭った最大の理由は、やはり紫衣事件に対する不満であったろう。この事件は、前にも述べたように、朝幕抗争の一所産であったが、事件の口火を切ったのは、金地院崇伝だったといわれているのを見ても分るように、その裏面には、大徳妙心寺対鎌倉五山の反目が有力に動いていたのである。
「僧は山林樹下の者にて候に、官家之人も重宝からぬ口さし出申候から……云々」の一節の如きは、明かに、幕政を利用して宗門上の私意を遂げた、崇伝等に対する沢庵の皮肉である)
しかし、家光の再三の召しに依って出廬した沢庵は、己れの存在の時代的意義をはっきり認識して、建設期の文化面に、大きな役割を演じたのである。
例えば、柳生但馬に見られる剣術の精神的深化や、細川忠利の如き名君的政治家の出現は、沢庵の存在を無視しては考えることは出来ないのである。
江戸の沢庵の生活を、物心両面で豊かにしたものは、若き友忠利であった。