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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

から「信」を得て行ったものであろう。それがかえって不遇な彼を、より偉大なものにして行った。また、それへ攀じ着くべく、自分の短所を壁書にして自誡独行道としたり、座右の銘としたりして、不断に自分の欲望や欠点を誡めていた。反省力の強いということ。それは武蔵の性格中に見られる著しい長所の一つだと、私は思う。

有名な彼の遺文「独行道」の句々は、今日でも、愛誦に足るものである。もとより彼の時代と現代とのひらきはあるが、玩味すれば、人間本能の今も変らない素朴な良心にふれてくることは否めない。それはまた、その題名が明示しているとおり、武蔵が人に訓えるために誌したものではなく、彼が自己の短所を自己へむかって、反省の鏡とするために書いた座右の誡であったところに、独行道二十一章の真価はあるのである。

だからあれをよく観て武蔵の心胸を汲んでみると、武蔵自身が認めていた短所と性格の一面が歴然と分ってくるのである。たとえば、

我れ事に於て後悔せず

と、書いているのは、彼がいかにかつては悔い、また、悔いては日々悔いを重ねて来たかを、ことばの裏に語っているし、また、

れんぼの道、思ひよる心なし