Japanische Klassiker mit Furigana
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せいねんのしさくのために
青年の思索のために
下村 湖人
Lesen Sie 青年の思索のために (せいねんのしさくのために) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.550 Zeichen · 203 Bildschirme
・手袋と格言
・礼儀について
・すきとゆとり
・長者の万燈と貧者の一燈
・手袋と格言
手袋をはめた手では精密な機械は取扱えない。格言で武装した心では生きた人間は育てられない。
・礼儀について
礼儀の理想は、おたがいに自分をさらけ出して、しかも完全な調和を保つことにある。だから、礼儀に背くまいとして強いて口をきいたり沈黙を守ったりするのは、礼儀としてはまだ十分だとはいえない。しかし、言いたいことを存分に言おうと、或は沈黙を守ろうと、それらが少しも礼儀に背かないようになるのは容易なことではない。それは恐らく、人間の徹底した誠実さのみが可能にするであろう。
・すきとゆとり
すきだらけの人間が、いかにもゆとりのある人間のように思いちがいされ、自分でもそう信じているらしい場合はけっしてめずらしくない。しかし、すきとゆとりとは本来似ても似つかぬ心の状態で、すきがないからこそゆとりがあるのである。まちがわないようにしたいものである。
・長者の万燈と貧者の一燈
長者の万燈に眩惑して、貧者の一燈の精神的価値を忘れるところに真の教育はない。しかしまた、貧者の一燈の精神的価値のみを強調して長者の万燈の現実的価値を無視するところに、生きた教育はない。