Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まぐろにいわし

鮪に鰯

山之口 貘

Lesen Sie 鮪に鰯 (まぐろにいわし) von 山之口 貘 (やまのくちばく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.107 Zeichen · 54 Bildschirme

Aozora Bunko

雲の上

正月と島

のだ

雲の上

たった一つの地球なのに

いろんな文明がひしめき合い

寄ってたかって血染めにしては

つまらぬ灰などをふりまいているのだが

自然の意志に逆ってまでも

自滅を企てるのが文明なのか

なにしろ数ある国なので

もしも一つの地球に異議があるならば

国の数でもなくする仕組みの

はだかみたいな普遍の思想を発明し

あめりかでもなければ

それんでもない

にっぽんでもなければどこでもなくて

どこの国もが互に肌をすり寄せて

地球を抱いて生きるのだ

なにしろ地球がたった一つなのだ

もしも生きるには邪魔なほど

数ある国に異議があるならば

生きる道を拓くのが文明で

地球に替るそれぞれの自然を発明し

夜ともなれば月や星みたいに

あれがにっぽん

それがそれん

こっちがあめりかという風にだ

宇宙のどこからでも指さされては

まばたきしたり

照ったりするのだ

いかにも宇宙の主みたいなことを云い

かれはそこで腰をあげたのだが

もういちど下をのぞいてから

かぶった灰をはたきながら

雲を踏んで行ったのだ

正月と島

つかっている言葉

それは日本語で

つかっている金

それはドルなのだ

日本みたいで

さうでもないみたいな

あめりかみたいで