Japanische Klassiker mit Furigana
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まぐろにいわし
鮪に鰯
山之口 貘
Lesen Sie 鮪に鰯 (まぐろにいわし) von 山之口 貘 (やまのくちばく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.107 Zeichen · 54 Bildschirme
借金を背負って
その日その時
地球をどこかへ
さらって行きたいじゃないか
借金を背負って
借りた金はすでに
じゅうまんえんを越えて来た
これらの金をぼくに
貸してくれた人々は色々で
なかには期限つきの条件のもあり
いつでもいいよと言ったのもあり
あずかりものを貸してあげるのだから
なるべく早く返してもらいたいと言ったのや
返すなんてそんなことなど
お気にされては困ると言うのもあったのだ
いずれにしても
背負って歩いていると
重たくなるのが借金なのだ
その日ぼくは背負った借金のことを
じゅうまんだろうがなんじゅうまんだろうが
一挙に返済したくなったような
さっぱりしたい衝動にかられたのだ
ところが例によって
その日にまた一文もないので
借金を背負ったまま
借りに出かけたのだ
その日その時
その日その時
とるものもとりあえず
ふたりは戸外に
飛び出してしまったのだ
それでもかれはかれの
ヴァイオリンだけはかかえていた
ぼくはぼくの
よごれ切ったずっくの
手提の鞄をひとつかかえていたのだが
鞄のなかにはいっぱい
書き溜めた詩がつまっていた
こんな記憶を
いつまでものせて
九月一日の
地球がゆれていた
沖縄よどこへ行く
蛇皮線の島