Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まぐろにいわし

鮪に鰯

山之口 貘

Lesen Sie 鮪に鰯 (まぐろにいわし) von 山之口 貘 (やまのくちばく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.107 Zeichen · 54 Bildschirme

Aozora Bunko

利根川

親子

相子

こっくりと来てすまし顔だ

利根川

水はすでにその流域の

田畑を犯して来たからなのであろう

あちらにかたまり

こちらにかたまりして

藁屑や塵芥がおしながされて来た

藁屑や塵芥にはおびただしいほどの

いなごの群がしがみついて来た

鉄橋はまるでその高さを失ってしまって

かれらの小さな三角頭でさえもが

いまにもあやうくぶつかりそうなのか

そこにさしかかっては

飛沫をあげるみたいに

いなごの群が一斉に舞いあがった。

親子

大きくひらいたその眼からして

ミミコはまさに

この父親似だ

みればみるほどぼくの顔に

似てないものはひとつもないようで

鼻でも耳でもそのひとつひとつが

ぼくの造作そのままに見えてくるのだ

ただしかしたったひとつだけ

ひそかに気を揉んでいたことがあって

歩き方までもあるいはまた

父親のぼくみたいな足どりで

いかにももつれるみたいに

ミミコも歩き出すのではあるまいかと

ひそかにそのことを気にしていたのだ

まもなくミミコは歩き出したのだが

なんのことはない

よっちよっちと

手の鳴る方へ

まっすぐに地球を踏みしめたのだ

相子

どさくさまぎれの汽車にのっていて

ぼくは金入を掏られたのだ

掏られてふんがいしていると