Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
「おい、二十面相。この光で、よく見たまえ。きみがだいているのは、人間にしては軽すぎやしないかい? それは俊一君じゃないよ。俊一君によくにた人形だよ。」
二十面相はそれを聞いたとき、ギョッとしたように、こわきにかかえているものを見つめました。たしかに、人間にしては軽すぎたのです。防空壕の水ぜめでつかれはてた二十面相は、心がどうてんして、そこへ気がつかなかったのです。花崎さんの庭に、マネキン人形のわながしかけてあるなんて、だれが想像するでしょう。まして、血まよった二十面相、それを生きた少年と思いこんだのは、むりもないことでした。
俊一君だとばかり思っていた人じちが、人形だとわかると、二十面相は、ハッとして立ちすくんでしまいました。そこにすきができたのです。そのすきをのがさず、五人の警官が四方からとびついていって、二十面相をつきたおし、地面におさえつけてしまいました。
手錠はだめだとわかっているので、こんどは五人が持っていた縄をつなぎあわせて、二十面相の手といわず、足といわず、ぐるぐる巻きにしばりあげてしまいました。そして、みんなで二十面相のからだを持ちあげて、おもてに待っている三台のパトロールカーの一つへ運びました。