Japanische Klassiker mit Furigana
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いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Lesen Sie イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.726 Zeichen · 120 Bildschirme
あなた驢馬を有っていて。」
「驢馬は持ってません。只の仔馬ならあります。」
「只の仔馬は大きくて駄目だわ。」
「そんなら、あなたは小鳥は嫌いですか。」
「小鳥。わたし大好きよ。」
「あげましょう。私はひわを有っています。ひわを一疋あげましょうか。」
「ええ。欲しいわ。」
「あげましょう。私今持って来ます。」
「ええ、早くよ。」
達二は、一生懸命、うちへ走りました。美しい緑色の野原や、小さな流れを、一心に走りました。野原は何だかもくもくして、ゴムのようでした。
達二のうちは、いつか野原のまん中に建っています。急いで籠を開けて、小鳥を、そっとつかみました。そして引っ返そうとしましたら、
「達二、どこさ行く。」と達二のおっかさんが云いました。
「すぐ来るがら。」と云いながら達二は鳥を見ましたら、鳥はいつか、萌黄色の生菓子に変っていました。やっぱり夢でした。
風が吹き、空が暗くて銀色です。
「伊佐戸の町の電気工夫のむすこぁ、ふら、ふら、ふら、ふら、ふら、」とどこかで云っています。
それからしばらく空がミインミインと鳴りました。達二はまたうとうとしました。
山男が楢の木のうしろからまっ赤な顔を一寸出しました。