Japanische Klassiker mit Furigana
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いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Lesen Sie イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.726 Zeichen · 120 Bildschirme
この木ペンにはゴムもついていたと思いながら尻の方のゴムで消そうとしましたらもう今度は鉛筆がまるで踊るように二、三べん動いて間もなく表紙はあとも残さずきれいになってしまいました。さあ、キッコのよろこんだことこんないい鉛筆をもっていたらもう勉強も何もいらない。ひとりでどんどんできるんだ。僕はまず家へ帰ったらおっ母さんの前へ行って百けたぐらいの六かしい勘定を一ぺんにやって見せるんだ、それからきっと図画だってうまくできるにちがいない。僕はまず立派な軍艦の絵を書くそれから水車のけしきも書く。けれども早く耗ってしまうと困るなあ、こう考えたときでした鉛筆が俄かに倍ばかりの長さに延びてしまいました。キッコはまるで有頂天になって誰がどこで何をしているか先生がいま何を云っているかもまるっきりわからないという風でした。
その日キッコが学校から帰ってからのはしゃぎようと云ったら第一におっかさんの前で十けたばかりの掛算と割算をすらすらやって見せてよろこばせそれから弟をひっぱり出して猫の顔を写生したり荒木又右エ門の仇討のとこを描いて見せたりそしておしまいもうお話を自分でどんどんこさえながらずんずんそれを絵にして書いていきました。