Japanische Klassiker mit Furigana
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いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Lesen Sie イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.726 Zeichen · 120 Bildschirme
先生。」
ああいい、これはいい標本だ。こいつなら持ってこいだ。
〔さあ、見て下さい。これはいい標本です。そら。この中に石ころが入ってましょう。みんな円くなってるでしょう。水ががりがり擦ったんです。そら。〕
実にいい礫だ。まっ白だ。まん円だ水でぬれている。取ってしまった。誰かがまた掻き廻す。もうない。あとは茶色だし少し角もある。ああいいな。こんなありがたい。あんまり溯る。もう帰ろう。校長もあの路の岐れ目で待っている。
〔ほう。戻れ。ほう。〕向うの崖は明るいし声はよく出ない。聞えないようだ。市野川やぐんぐんのぼって行く。〔ほう、〕「戻れど。お。」「戻れ。」
向いた向いた。一人向けばもういい。川を戻るよりはここからさっきの道へのぼったほうがいい、傾斜もゆるく丁度のぼれそうだ。〔みんなそこからあの道へ出ろ。〕
手を振ったほうがわかるな。わかったわかったわかったようだ。市野川が崖の上のみちを見ている。
うしろの滝の上で誰か叫んでいる。大竹だ。「おら荷物置いてきたがらこっちがら行ぐ。」よかろう。〔よおし。〕もう大竹が滝をおりて行く。すばやいやつだ。二、三人またついて行く。