Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いーはとーぼのうがっこうのはる

イーハトーボ農学校の春

宮沢 賢治

Lesen Sie イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.726 Zeichen · 120 Bildschirme

Aozora Bunko

「おい、お前たちの籠の蕈をみんなよこせ。あとでごほうびはやるからな。」紺服は笑って云いました。私たちはだまって籠を出したのです。二人はしゃがんで籠を倒にして数を数えてから小さいのはみんなまた籠に戻しました。

「丁度いいよ、七十ある。こいつをここらへ立ててこう。」

紺服の人はきのこを草の間に立てようとしましたがすぐ傾いてしまいました。

「ああ、萱で串にしておけばいいよ。そら、こんな工合に。」黒服は云いながら萱の穂を一寸ばかりにちぎって地面に刺してその上にきのこの脚をまっすぐに刺して立てました。

「うまい、うまい、丁度いい、おい、おまえたち、萱の穂をこれぐらいの長さにちぎってくれ。」

私たちはとうとう笑いました。役人も笑っていました。間もなく役人たちは私たちのやった萱の穂をすっかりその辺に植えて上にみんな蕈をつき刺しました。実に見事にはなりましたがまたおかしかったのです。第一萱が倒れていましたしきのこのちぎれた脚も見えていました。私どもは笑って見ていますと黒服の役人がむずかしい顔をして云いました。

「さあ、お前たちもう行ってくれ、この袋はやるよ。」

「うん、そうだ、そら、ごほうびだよ。