Japanische Klassiker mit Furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
の屹えているのを仰ぐ、と間もなく、ブリュームリスアルプの山々は、斜めに射る朝日に光りはじめて、その影はうすあかく、水の面に文を染める。
風のない湖も、暁け方はうそ寒い、五時、六時、七時と、三時間はこうして、静かな水の上に浮かんで、舟底に寝ころんでは、ものの本などひもどいた、帰ると、まだ近藤君はいぎたなく寝ているのを常とした、無理やりに叩き起して朝飯にする、それから昼前は、庭の木蔭か、水にのぞんだ東屋で、新聞や本を読んだりして、昼食が済むと、一時間は必ず昼寝をする、そして片かげになると、丘の上の野原に寝ころんで、トゥーネルゼーの全景と、それを囲むアルプの雪を、暮れるまで眺めつくした。
時には、表の街道をぶらぶら歩いて、トゥーンの街まで買いものに行って来たり、汽船でベヤテンブーフト Beatenbucht まで行って見たり、またある日は、モーターボウトを呼んで、シュピーツからグンテンの方まで遊び廻ったりした。その時は、ベヤテンブーフトで舟をすてて、そこにあるフニクラールで、サンクト・ベヤテンベルク St. Beatenberg まで来た日である。山の上には小村がある、湖水はもう森の蔭にかくれて、正面には午後の日にうっすらと、モルゲンロートホルンの雪が光っていた、私達はホテル・アルペンローゼに入って、南むきの