Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

チョコレート・ソルディアーみたいな電車の車掌さんが、呼子の笛を勲章まがいに胸高に帯びて、ちょこちょこやって来ていろいろ世話をやいてくれた、なんでも私が果してどこの人間なのか余程興味をもっていると見える、あれがアイガーでこれがメョンヒ、その後ろに見えますのがトゥルークベルクと、人をつけ子供でも知ってるような山の名前を並べやがる、時にあの山はなんだいって知っていそうもない、小っぽけな山を指さしたら、左様、あれは、そう、ミュルレンのうしろの山ですがなと考えてた、篦棒奴、ミュルレンの西にあればミュルレンの背ろの山に極っていらあ。小屋に帰って昼飯にした。

食後のカフェーはテレースにはこばせて、そしてひろびろとした氷河を見下ろした、すぐ前のユンクフラウ・フィルンには雪車を曳いた北極犬が休んでいる、これは電車でつれて来たんだそうな、小屋の前の雪の上に、シュネーフーン Schneehuhn が舞っていた、私はこれを見下ろす椅子によりかかってつくづくとユンクフラウを眺めておる。「登るんですか貴下も」と、軽く肩をたたいた英人があったが、恥かしながら「登る? 何処へ」