Japanische Klassiker mit Furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
と聞きかえさざるを得なかった、彼は私の姿をとみこうみしながら、「いや私達はユンクフラウへ登るんですよ、明日の朝」、「ほう、登れますか……」は間がぬけた質問だったが、此の場合どうも已むを得なかった。彼れはグリンデルワルトからガイドを二人つれて来ている、身ごしらえは一寸の透き間もなく、頬の紅い若やいだ姿もうれしかった。私は急に登りたくなった、然しスゥートにウルスター、写真機に杖一本と云った自分のからだをかえりみては、私も登りますよはあんまり推しが強くって、この際、口に出せなかった、大いに考え込んでると、例のチョコレート・ソルディアーがやって来た、膝とも談合と聞いて見ると、案外かな、私のような風来坊も少なくないと見えて、フロイラインに相談したらどうかなるでしょうと答えた、フロイラインは赤面の女である、早速、頼んで見たらこれも万事心得て、ガイドさえ承知しますれば仕度はどうにでも致しますと云った、さあ心がかりはガイドである。三人いた中の一人はさっきグリンデルワルトに帰ってしまった、あとの二人は今、ユンクフラウに登っていて、午後二時過ぎには帰って来るそうだ、聞いて見れば今日も一組、明日も一人、とにかく山登りの御客があるんだから、いくら苦しくても知れたものだろう、気がかりなのはそのガイドである。