Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

二日の登山に百六十円は、成るほど高いのは、標高ばかりではないと思った。

私達は地図をひろげて、いろいろ山の話を聞いた。グロース・シュレックホルンは一番危いそうだが、比較的容易で面白いのは、ウェッテルホルンから山越しに、クライン・シュレックホルンを越す三日がかりのプランだと云うが、無論それは夏のことである、冬でもウェッテルホルンの頂上までなら、一日泊りで行って来られるそうだ、然し登山はいずれも天気次第で、雪の模様さえよければ、ウェッテルホルン如きは決して危険なことは無いと云う話であった。

アイスメーヤで乗り換えの間に、シュトイリとまたトンネルの窓から頭を出して、シュレックホルンを仰いだ。昼過ぎの強い日をまともにうけて、黒く澄んだ大空に肩をいからせた山容は、登れると思うなら登って見ろ! と威嚇しているように思われてならない。

乗りかえると、山登りとは思われないドイツ面の中老爺がやって来て、うるさくいろんなことを話しかけるんで、山登りのプランもろくに出来なかった。奴は紡錘形のビール肥りで、このまま水に叩き込んだら、河豚に化けてぶくぶく游ぎ出しそうに思われる。