Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
一首の意は、おれも漸く年をとって体も衰えてしまったが、今しげしげと通わなくとも、長年狎れ親しんだお前のことが思出されてならない、という程の意で、「君」というのを女にして、男の歌として解釈したのであった。無論民謡的にひろがり得る性質の歌だから、「君」をば男にして女の歌と解釈することも出来るが、やはり老人の述懐的な恋とせば男の歌とする方が適当ではなかろうか。さすれば、女のことを「君」といった一例である。それから、「白細布の袖の」までは「狎れ」に続く序詞であるが、やはり意味の相関聯するものがあり、衣の袖を纏き交した時の情緒がこの序詞にこもっているのである。
万葉に老人の恋を詠んだ歌のあることは既に前にも云ったが、なお巻十三には、「天橋も長くもがも、高山も高くもがも、月読の持たる変若水、い取り来て君に奉りて、変若得しむもの」(三二四五)、反歌に、「天なるや月日の如く吾が思へる公が日にけに老ゆらく惜しも」(三二四六)があり、なお、「沼名河の底なる玉、求めて得し玉かも、拾ひて得し玉かも、惜しき君が、老ゆらく惜しも」(三二四七)というのもある。これは女が未だ若く、男の老いゆく状況の歌であるが、男を玉に比したり、日月に比したりして大切にしている女の心持が出ていて珍しいものである。