Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
「誰が田にか住む」の一句は、恋愛情調にかようものだが、民謡的な一般性を脱して個的な深みが加わって居り、この細みある感傷は前にも云ったように、家持に至って味われる万葉の新歌境なのである。そして家持は娘子などと贈答している歌よりこういう独居的歌の方が出来のよいのは、心の沈潜によるたまものに他ならぬのである。
この歌の近くに、「春まけてかく帰るとも秋風に黄葉づる山を超え来ざらめや」(巻十九・四一四五)、「夜くだちに寝覚めて居れば河瀬尋め情もしぬに鳴く千鳥かも」(同・四一四六)という歌があり、共に家持の歌であるが、やはり同様の感傷の細みが出来て来ている。「山を超え来ざらめや」、「河瀬尋め」のあたりの語気は、中世紀の幽玄歌に移行するようでも、まだまだ実質を保って、空虚な観念に墜落していない。
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もののふの八十をとめ等が汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花 〔巻十九・四一四三〕 大伴家持
大伴家持作、堅香子草の花を攀ぢ折る歌一首という題詞がある。堅香子は山慈姑で薄紫の花咲き、根から澱粉の上品を得る。寺に泉の湧くところがあって、其ほとりに堅香子の花が咲いている。