Japanische Klassiker mit Furigana
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はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
Lesen Sie 俳句の作りよう (はいくのつくりよう) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.854 Zeichen · 91 Bildschirme
秋風や眼中のもの皆俳句
これは当たり前だという人と、気取り過ぎているという人と両方があろうと思います。しかし私自身では忘れることのできぬある境地であります。明治三十六年松山に帰省したついでに近在の荏原村という所に遊びに行ったことがありました。その時はある田舎の寺で俳句会がありまして、秋風という題で句作しました。非常によく晴れたいい天気の日で、すぐ目前に聳えている山の皺までが手に取るように見える日でありました。私は秋風という題に案じ入っているとその時、目の前のものがことごとく皆俳句であるような感じがしました。このときは物々が皆生きて、それが皆俳句そのものであるようなきわめて玲瓏透徹な感じがして、とりあえずその心持を言い表したのが、この句であります。
秋風やいつ迄逢はぬ野路二つ
これは明治三十八年の句で、私は秋風というもののある趣に案じ入った時この句はできたのであります。ここにほとんど併行している野路が二つあって、それがしばらく行っても容易に出逢わない、この二つの野路はいつまで逢わずにいるのであろう、とそういうところに秋風の趣が見出されるのであります。