Japanische Klassiker mit Furigana
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はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
Lesen Sie 俳句の作りよう (はいくのつくりよう) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.854 Zeichen · 91 Bildschirme
その道とこの道、同じ方向に進んでおる二つの野路であるのに、それが容易に出逢いそうもない、ということは、かつて「二つの併行する直線は無辺空際まで行っても出逢わない」という話を聞いた時のように、その二つの野路がいつまで行っても出逢わぬという点に私の心はさびしく躍るのでありまして、それがまたあたかも秋風のある淋し味としっくりとはまるのであります。こう解釈してゆくと自讃するように聞こえますが、ただ私のこの句をなすに至った道程だけをお話しいたすのであります。
秋風や酔を為さずに人歓語
この句以下は皆明治四十一年の句であります。酔を為して歓語するのは人間の常態でありますが、しかしいくら飲んでも酔えぬという時が往々にしてあるものであります。何か心に憂を蔵する時はいくら酔おうと思っても酔えないものであります。「酔を為さずに」というのはわざと酔を為さぬのではなく、酔を為そうとして為すことができないのであります。さて酔を為すことができながらもなお黙って沈んでいることをせずに愉快そうに話をしている、そのなまじいに沈んでおられずに愉快そうに話しておるところにある悲しい趣を見出すのであります。