Japanische Klassiker mit Furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme
、ニキシュの指揮したベートーヴェンの『第九』がないと共に、或はより以上淋しいことである。今後少くとも一世紀はシャリアピン以上のボリス歌い手は出現しないことであろう。今の進歩した録音法で、それをレコードしなかったことは返す返すも口惜しいことである。
(『レコード音楽』十三年五月号所載)
前掲のシャリアピン論は、この巨匠の追憶に耽って、電気吹込み以後のレコードを書くことが甚だ簡略であった。改めてシャリアピンのレコードを蒐集に加える人のために、最近のレコードについて、少しばかりの蛇足を加えよう。
シャリアピンのレコードの選択は、シャリアピンの得意の曲目を採るのが第一の方法である。シャリアピンの得意の曲目というと、『ボリス・ゴドノフ』であることは言うまでもなく、前項に書いた「ボリスの死」と「告別」は、第一番に用意さるべきものであるが、一般の好楽者たちの、楽しんで聴くためのレコードとしては、それよりもまず『ヴォルガの舟唄』(六八二二)と『蚤の歌』(六七八三)を求むべきである。この二つの歌は、シャリアピンが日本における五夜の演奏会で、毎晩必ず歌ったもので、その得意のほどが思いやられるばかりでなく、この歌を歌うときのシャリアピンの陶酔し切った顔は、今でも我々の眼にちらつくほど愉快なものであった。