Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
が、お前さんを裸にして……」
「えッ?」
「お前さんに裸になってもらって、それをわっしが痛くねえように縛って上げるから、それでもってお内儀さん、先刻わっしがお松と一緒に抛り出されたお店の先へ明日の朝まで辛抱して立っていてもらうんだ。いいかえ、暁方になったら人も通るだろう、そうなるといいお内儀さんが素裸で立っているのを見過ごしもできめえから、何とかして上げるだろう、お淋しくもあろうが暫しの辛抱だ、幸いここに二歳がいる、こいつをお伽に……」
「お助け下さい――」
二人は声を合せて号泣する――そのあとはお滝がひいひいと悶え転ぶ音。
七兵衛は変った盗賊です。
この物語の最初以来、甲州から武州、ならびに関八州を荒し廻った盗賊というのは大方はこの七兵衛の仕業でした。
七兵衛は盗みの天才で、子供のうちからすでに大人の舌を捲かしたものです。
十か十一の頃でもあったろう、同じ青梅の宿の名主の家に雇われていた時分、主人の物をはじめ近所あたりの物をちょいちょい盗みます、盗んでどうするかといえば、直ぐにそれをほかの子供らにやってしまう。親たちが見つけてこれは誰に貰ったと聞けば、七ちゃんに貰ったと答える。