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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

それから七兵衛の泥棒根性と、その手腕はようやく世間の認めるところとなって問題になりかけた時に、主人が七兵衛を呼びつけて、

「お前はよくねえ癖がある、今のうちは子供で済むが年を取るとそうはいかぬ、その癖をやめろ、やめねえけりゃこの家を逐い出すからそう思え」

「旦那様、俺らは何か見ると盗みたくなってたまらねえ、盗んでしまえば気が済みます、だからみんな子供にやっちめえます、悪い気で盗むじゃねえから、どうか堪忍して下さい」

「あきれた野郎だ、悪い気でなく、善い気で盗まれてたまるものか――よし、それほど盗みたいなら七公」

主人は言葉を改めて、

「今夜おれの座敷へ忍んで来て、俺の膝元へ金包を置くから、それを盗んでみろ、もし見つけたら俺がこの刀で叩き切っちまうがどうだ」

こう言われて七兵衛はかえって平気、

「いいとも旦那、明け方までにはきっと盗んで見せまさあ」

「生意気なことを言う奴だ――いいか、盗み損ねたらホントに命はないぞ」

名主は苗字帯刀御免の人だから、切ってしまうというのはことによると嘘ではあるまい。

「もし首尾よく盗んだら旦那様、どうしてくれます」

逆捻を喰わす口ぶりに、主人もあいた口が塞がらず、