Japanische Klassiker mit Furigana
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「しなゆうき」
支那游記
Lesen Sie 支那游記 (「しなゆうき」) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.859 Zeichen · 105 Bildschirme
二十 徐家※(「さんずい+(匚<隹)」、第4水準2-79-7)
その為かXは上海に熱烈な愛着を持っていた。たまに日本から客が来ると、何時も上海の自慢をした。建築、道路、料理、娯楽、――いずれも日本は上海に若かない。上海は西洋も同然である。日本なぞに齷齪しているより、一日も早く上海に来給え。――そう客を促しさえした。そのXが死んだ時、遺言状を出して見ると、意外な事が書いてあった。――「骨は如何なる事情ありとも、必日本に埋むべし。……」
私は或日ホテルの窓に、火のついたハヴァナを啣えながら、こんな話を想像した。Xの矛盾は笑うべきものじゃない。我々はこう云う点になると、大抵Xの仲間なのである。
二十 徐家※(「さんずい+(匚<隹)」、第4水準2-79-7)
明の万暦年間。墻外。処々に柳の立木あり。墻の彼方に天主堂の屋根見ゆ。その頂の黄金の十字架、落日の光に輝けり。雲水の僧一人、村の童と共に出で来る。
雲水。徐公の御屋敷はあすこかい?
童。あすこだよ。あすこだけれど――叔父さんはあすこへ行ったって、御斎の御馳走にはなれないぜ、殿様は坊さんが大嫌いだから。――
雲水。よし。よし。そんな事はわかっている。
童。わかっているのなら、行かなければ好いのに。