Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くろかべ
文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁
泉 鏡花
Lesen Sie 文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁 (くろかべ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.070 Zeichen · 143 Bildschirme
が、つい近くは、近く、一昔前は矢張り前、道理に於て年を隔てない筈はないから、十から三十までとしても、その間は言わずとも二十年経つのに、最初逢った時から幾歳を経ても、婦人二人は何時も違わぬ、顔容に年を取らず、些とも変らず、同一である。
水になり、空になり、面影は宿っても、虹のように、すっと映って、忽ち消えて行く姿であるから、確と取留めた事はないが――何時でも二人連の――その一人は、年紀の頃、どんな場合にも二十四五の上へは出ない……一人は十八九で、この少い方は、ふっくりして、引緊った肉づきの可い、中背で、……年上の方は、すらりとして、細いほど痩せている。
その背の高いのは、極めて、品の可い艶やかな円髷で顕れる。少いのは時々に髪が違う、銀杏返しの時もあった、高島田の時もあった、三輪と云うのに結ってもいた。
そのかわり、衣服は年上の方が、紋着だったり、お召だったり、時にはしどけない伊達巻の寝着姿と変るのに、若いのは、屹と縞ものに定って、帯をきちんと〆めている。
二人とも色が白い。
が、少い方は、ほんのりして、もう一人のは沈んで見える。
その人柄、風采、姉妹ともつかず、主従でもなし、親しい中の友達とも見えず、従姉妹でもないらしい。